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イベント報告
 ソフトウェアテストシンポジウム 2011 関西

2011年7月22日(金)於 クリエイターズプラザ

ソフトウェアテストシンポジウム 2011 関西

幡山五郎氏による基調講演「妨げない・止まらない・間違えない自動改札機の開発」では開発現場における具体的な改善取組や検証方法に関して解説があった。
お客様の流れを阻害せずに安全に通過させるための仕組や、絶対に間違えられない運賃計算など自動改札機特有の課題に対し、新しい技術を導入し、対策・改善した事例を聞き、非常に良い刺激を受けた。
講演後も、参加者からの質問が絶えず、急遽質問時間が延長されるほど会場は大いに盛り上がった。

奈良高専/SQiP WESTセッションは、関西を拠点とした活動報告で、関西で技術者を育成し、関西から情報を発信しようという力強さを感じた。
昼食時間はランチセッションが開催された。
「ツールを用いたテストの効率化」について長沢智治氏によるツールのデモや、細川宣啓氏によるツールを用いる際の留意点についての解説などがあり、実行委員の「1日中テストに浸ってもらいたい。
楽しんでもらいたい」という思いどおり、昼食時間も非常に充実した時間となった。

午後はワークショップ「テスト結果は、まだまだ活かせるのではなイカ!?」にて、参加者全員でODC(直交欠陥分類法)を用いたテスト結果分析を実践した。
アイスブレークや導入プレゼンにて、場が和み、どのグループも、とても楽しそうに演習に取り組んでいたことが印象的であった。
演習問題も、持ち帰った後に、より深く分析したくなるような難易度で作成されており活発な議論が行えた。

森崎修司氏によるテクニカルセッション「テスト結果や不具合管理票を将来に活かすには?」では、テスト結果を分析することでソフト品質を推定する事例紹介があった。
全体を通して、終始「笑い」があり、JaSST関西ならではの楽しい雰囲気を感じた。
また、テスト結果の活用方法に主眼を置いたプログラム構成で、参加者が現場に持ち帰り、すぐに実践できる内容であったと思う。

(記:神田 繁良)

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