募集告知◆◆◆ 智美塾 会合のご案内
「智美塾」はテストアーキテクチャの研究グループです。
テストアーキテクチャとは、テストの全体像を設計するために必要となる考え方です。例えば皆さんはたくさんのテストケースを、テストレベル(単体テストや結合テスト、システムテストなど)やテストタイプ(負荷テストや構成テスト、セキュリティテストなど)に分けて整理していると思います。
そうしたテストレベルやテストタイプをどのように切り分けて整理してたくさんのテストケースを扱いやすくするのか、それらの構造はどう設計すればよいのか、そのための記法にはどういった性質が求められるのか、などを、テストアーキテクチャ設計の技術として議論していきます。
テストアーキテクチャ設計について馴染みが無い方は、テスト設計コンテストのチュートリアル資料などを読んでみてください。
テスト設計コンテストチュートリアル
現在は、テストアーキテクチャをUTP2(UML TestingProfile 2.0)でどう記述するか、について議論しています。
InSTA2018およびInSTA2019で発表を行っていますので参照してください。
InSTA2018(プログラムに発表資料掲載)
InSTA2018 参加報告
InSTA2019(資料掲載予定)
◆ 開催要項
- ◇主催
- NPO法人 ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)
- ◇開催
- 月一回、都内およびサテライトで開催しています。
参加ご希望の方は下記申込の内容に従ってお問い合わせください。
折り返し、参加方法をお知らせいたします。
(サテライトは申し込み人数によって開催しない可能性があります。またネットワークの状況により孤立する可能性があります。)
- ◇申込
- 以下の事項を明記の上,下記宛先までメールでお申し込み下さい
E-mail:
aster-stmjk-req@qualab.jp
Subject:
「智美塾参加希望(氏名)」
- 氏名
- 所属
- メールアドレス
- テストアーキテクチャ設計の経験
- テストアーキテクチャ設計に関する悩み
深い議論をしたい方々のご参加をお待ちしております。
智美塾とは?
智美塾は、産官学を問わず、テストエキスパートや研究者が集まり、各々の先進的テスト開発方法を開示&共有し、議論を重ねながら研鑽しあう場です。
智美塾の意義とススメ
同値分割、境界値分析、制御パステスト、状態遷移テスト等々、テストには様々な技術があります。
また、技術を習得するための書籍もセミナーも充実しつつあります。
しかし現場で、実際にテストを行っている人たちに聞いてみると、
「どのようにテスト技術を駆使すればよいのか分からない」
「どのように品質を保証していけばよいのか分からない」
「どのようにノウハウを蓄積していけばよいのか分からない」
「そもそも言葉さえ通じない」
という声が聞こえてきます。これでは高品質の実現はできません。
来たれ、智美塾へ!
ここでは、テスト技術やノウハウを駆使し品質を保証するための“テスト開発方法論”の構築を目指し、「技術」に特化したテーマを取り扱います。
智美塾参加の手引き
智美塾は、先生がいて、生徒がいるという「学習塾」とは違います。すべての、参加者が時に苛烈な議論を行い、知力の極限まで使い果たし、まだ見ぬテスト開発方法論という高みを自らが目指す「全員参加型の塾」です。
受身で、話を聞くだけといった方や、高みからコメントを述べるだけの評論家は智美塾には要りません。
智美塾行動指針
- 塾生はテスト開発方法論を目指し、自ら技術獲得に励みます
- 塾生は現場を尊び、地に足の着いた技術論を行います
- 塾生は品質向上という最終目的を常に意識した活動を行います
智美塾の開催要領
- 1ヶ月強に1度、2~3時間程度の会合を行います
- 前半はテスト開発方法論の基盤となる考え方を紹介し合います
- 後半はテスト開発方法論構築のためテーマを決めて議論を行います
- JaSST東京で研究成果の発表を行います
智美塾FAQ
- Q1. 前提となる知識はどのくらい必要ですか?
- A1. 少なくとも「はじめて学ぶソフトウェアのテスト技法」程度の知識は必須とします。
HAYST法やマインドマップ、Rex Blackの本を読んだり、CFDのセミナーを受講経験があるとさらによいでしょう。
ただし、知識よりも、自ら議論していく気概と新しいものを受け入れる柔軟性の方が重要です。
- Q2. JaSSTのクロージングパネルの聴講は必須でしょうか?
- A2. 聴講していることを強く望みますが、聴講していなくても、自分からどんどん知識を吸収し、一生懸命考えて新しいものを生み出せるのであれば、問題ありません。
- Q3. テスト開発方法論とは?
- A3. 智美塾の大きな目標は、「テスト開発方法論」を求めていくことですので、今は厳密に定義はしません。
テストベースなどからどんなテスト観点や因子が必要なのかというテスト分析、テストアーキテクチャ設計、品質保証レベルとテスト設計との兼ね合い、テスト対象の内部構造をテスト設計にどのように反映させるか、テスト設計からテストケースをどのようにシームレスに実装するか、など多岐に渡る技術から構成したものとなると考えています。
- Q4. 何か特定のテスト開発方法論を推奨していく場でしょうか?
- A4. そうではありません。
むしろ様々な開発方法論を皆さんテストエキスパートに生み出してもらうための議論の場と考えてください。
何か特定のテスト開発方法論を習得するという意図ではなく、自分なりのテスト開発方法論を構築するために何が必要なのかを議論するという姿勢で臨んでください。
- Q5. 智美塾は有料でしょうか?
- A5. 無料です。
塾長も塾生も金銭を持ち寄らず、知恵、気概、経験、洞察を持ち寄って欲しいと考えています。
もし、会場費などが必要となった場合は、費用はASTERが供出します。現状は、会場は心ある企業・大学から無償で提供して頂いています。
※ ただし、塾後の、懇親会は自腹です。(^_^)
熱心な方々の積極的なご参加をお待ちしています。
塾長